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【気密性】実際に気密工事・気密測定を行った物件はQ値0.3でした
2022年11月18日
実際に気密工事・気密測定を行った物件はQ値0.3でした
気密工事とは?
住宅の気密性を高めるための工事です。
気密工事にはいくつかの方法がありますが、当社では断熱材(セルロースファイバー断熱)を施工した後に、室内側に「気密シート」を追加で貼る方法をとっています。
写真の緑色のシートが気密シートになります。黒いテープが気密テープです。
気密測定とは?
気密測定とは建物の気密性を実際に測ることです。専用の機械を用いて測定します。これにより建物の「Q値(キューち)」が測れます。数値が小さい方が気密性が高い建物ということになります。Q値は実測値となりますので、建物ごとに違います。
HPにC値を載せている会社の場合、モデルハウスなどで測った数値を参考として載せている場合があります。あなたの建物のQ値がそのままその値になるとは限りませんので、ご注意ください。
気密工事・気密測定を標準にしていない理由は?
気密工事と気密測定は2022年11月現在、ますかわホームではオプション工事としています。
理由①
セルロースファイバー断熱はグラスウール断熱などに比べてそもそも隙間ができにくい施工方法(乾式吹込み工法)だから。筋交いやコンセントボックスの隙間にもしっかり充填されます。
理由②
セルロースファイバーの「調湿性」というメリットを極力生かしたいから。防湿気密シートを貼るとセルロースファイバーの調湿性は生かせません。防音性や防蟻性などの長所は残りますが。
理由③
気密測定は機会を使って測定するので、その分の費用がかかるから。
以上の理由により現在はオプション工事とし、ご要望のあるお客様にご提案するに留めています。
気密工事・気密測定にかかる費用は?
気密工事に関してはシートを貼る面積(建物の坪数)によって変わりますので一概に言えません。
参考目安としては40坪程度で¥350,000円(税別)程度~とお考えいただくといいと思います。
気密測定は気密工事と合わせて行う場合¥50,000円(税別)程度とお考えいただくといいと思います。
※各目安金額は2022年11月着工の場合です。
実際に気密工事を行った物件の数値はQ値=0.3でした。
直近ですと2022年11月にお引渡しした物件で実際に気密工事・気密測定を行いました。
結果はC値0.3(厳密にはC値0.27)という数値でした。
こちらが測定中の写真です。
こちらが測定結果です。C値0.3と表記があります。
αA値が37㎠となっていますので計算式により求めると、37㎠÷139.31㎡(測定した建物の実質延床面積)=0.27(C値)となります。
【物件概要】
建物:2階建て、40坪程度
断熱:セルロースファイバー断熱
工法:テクノストラクチャー工法
気密工事:気密シート貼(外部に面する壁・天井)
C値:0.27
まとめ:気密は最低でもQ値1.0以下は欲しい!
家の気密性能(Q値)は1.0以下が欲しいところです。
C値1.0というのがどういった数値なのかというと、家全体からみて建物の隙間の合計がハガキ約0.67枚分の面積ということになります。(換気扇などは除きます)
山形県が認証する「やまがた健康住宅」の基準でも2022年4月1日よりC値1.0以下が認定要件となっています。
また、やまがた健康住宅の認定をご希望の場合は、必然的に気密測定が必要となりますのでご注意ください。