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「河北町の家」基礎工事(R4.11.28)
2022年11月22日
設計士の木村です!現在工事中のお客様宅の現場状況をレポートします。
現場レポート

河北町の家 完成イメージ
河北町の家がいよいよ工事スタートしました。平屋の住まいです。
今回は基礎工事の様子をご紹介します!長持ちな家を建てるために、一般のお客様にも知っておいてほしいポイントを解説しますのでぜひご一読ください。
土間シート
基礎工事で重要なポイントはいくつかありますが、その一つがまず「土間シート(防湿シート)」です。
白っぽいシートがかかっている部分がありますよね。この上に基礎の床面(床スラブ)をつくるのですが、この白いシートが土間シート(防湿シート)です。よく見ると内部に水滴がついているのがわかりますか?

土間シート
これは地中の湿気が出てきているからなんです。なのでこの湿気が基礎に上がらないように土間シートを敷いて、その上に床スラブ(コンクリートの床)を作ります。
完成後は全く見えなくなりますが、大事な役割をしています。
基礎の一体打ち
もう一つ大事なのが基礎の一体打ちです。一体打ちとは床スラブと外周部の立上りに同時にコンクリートを流し込み一体に作り上げること。
仮に床スラブを作ってから、外周部の立上りを作った場合は、その面で「打継ジョイント」が出来てしまいます。そうするとそのジョイント(継ぎ目)からシロアリや水が入り易かったりなど不具合が出る可能性が高くなりますので、基礎は一体打ちが基本です。

基礎工事
仮に一体打ちされていない場合は、下の写真のイラストのように床スラブ面と基礎立上りの間に横に線(ジョイント)が入っているので見分けることができます。
浴室部分は基礎断熱+気流止め
ますかわホームの家では基礎パッキンを使った床下換気工法+床断熱仕様です。
ですが浴室部分は基礎断熱+気密パッキンとしています。ユニットバスの床下を外気が通ると寒さの原因になるためです。玄関土間部分も同様。
基礎工事の段階では3方向を断熱材で囲っていますが、土台大引きを設置後に断熱材を追加して4方囲いますよ。
玄関土間も同様です。玄関がスースー寒いなどの場合はこの気流止めが忘れられていたり、されていない場合があります。

浴室部分は基礎断熱
隙間はしっかり塞ぐ
基礎には配管も通しますので、その部分に隙間ができないようにしっかりコーキングします。
ちなみに青や赤の配管は二重構造になっていて、中にポリエチレン管が入っています。腐食しにくい素材です。将来万一配管を交換するときは、中のポリエチレン管だけを交換可能なので、コンクリートを壊さずに配管の交換ができます。

コンクリートと配管部分のコーキング
まとめ:完成後見えなくなる部分もますかわホームはしっかり管理して工事します!
一般のお客様で基礎工事の部分もしっかり見ているという方は多くないかもしれませんね。
建て方が終わって、柱や壁ができてから現場を見に来られるお客様が多いです。
ですが基礎工事は家の土台となる部分。後戻りできない部分ですし、第三者のチェックも配筋検査くらいしかないことが多いので、正しい工事を行う会社に依頼することが大切です。
また住宅会社側がきちんとわかっていても、職人さんに伝わっていなかったり、いつもと違う業者さんに依頼していて正しい仕様になっていなかったりのリスクもありますので、現場監督がきちんと現場に行く会社が安心です。
当社では常に最新の情報を取り入れて、改良しながらより良い家づくりを目指しています。