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【コラム】空調計画について
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【コラム】空調計画について
「全館空調って?」「エアコン1台で家中暖まるって本当?」
と疑問をお持ちのお客様へ
空調計画の基本的な事項とますかわホームの空調についての考え方をご紹介します😊
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空調計画の種類
空調(エアコン)計画の考え方は大きく2つに分けられます。
①局所式…各部屋を個々に冷暖房
②全館空調…全館(家中)を冷暖房
①はLDK、各居室の壁にエアコンをつけるとても一般的な方法です。
②はホテルなどのように各部屋に吹き出し口があるのをイメージするとわかりやすいかもしれません。
全館空調の考え方
全館空調と一口に言っても、その方法(考え方)はいろいろあります。住宅会社によって呼び方も様々、考え方も違っていたりしてお客様にとってわかりにくい部分かもしれません。
ダクト式(天井埋込)タイプ
天井に埋め込んだエアコンから「ダクト(配管)」を通して各部屋に送風する方法。冷気は重く下に落ちるので、冷房面で有利と考えられています。
空調室タイプ
空調室と呼ばれる部屋をつくり、そこで冷暖房した空気を送風ファンで床下(1階)と天井裏(2階)に送り、各部屋へ送風する方法。
床下タイプ
床下に床置きのエアコンを置いて、1階の床下や2階の天井上から各部屋へ送風する方法。
床下エアコン+小屋裏エアコン
暖房は床下に設置したエアコンで(暖気は上に昇るので)、冷房は小屋裏に設置したエアコンで(冷気は下に落ちるので)送風する方法。
また床下タイプと壁掛けエアコンを組み合わせた方法もあったりと様々です。
結局どれがいいの?
一番簡単でメンテナンスも容易なのは局所式。
全館空調は脱衣室・トイレ・廊下など通常エアコンをつけない小さな部屋まで暖かい・冷たい空気が通るので、家中寒暖差を感じにくいのが魅力。
コストやメンテナンス性などを考慮してお好きな方法を選ばれるといいと思います。
エアコン1台で本当に家中暖まる?
これに関しては「家の断熱性能」「気密性」「家の大きさ」によります。
断熱性・気密性が高く魔法瓶のように熱が逃げにくくなっていて、
家の大きさに対し必要な大きさのエアコンになっていれば、大体は可能でしょう。
現に、ますかわホームのお客様宅では1階はエアコン1台で過ごされている例が多いです(家族構成や間取りにもよります)。
ますかわホームでは基本的には局所式を提案しています
ますかわホームではメンテナンス性やコストを考慮した上で、基本的には局所式の冷暖房をご提案しています。
(ご相談いただければ全館空調に対応した例もございます)
お客様に暮らしていただくうえでは、各部屋の扉を開放して、家全体に冷暖房空気がまわるようにしていただいています。
設計時に工夫できる点としては、LDKのエアコンの空気が脱衣室まで行きやすいような配置にする・各部屋の壁の上部を空気が移動できるようにあけるなどもあります。
全館暖房という考えも

床暖房とパネルヒーターをつけたお客様宅
山形県ですと、冬場の寒さが厳しく暖房を重視するお客様も多いです。暖房に関しては床暖房やパネルヒーターで家全体を暖める「全館暖房」という方法もあります。
トイレや脱衣室や廊下にパネルヒーターをつけることで、冬にネックとなる場所も温度差を減らすことができます。
ヒートポンプ式なので従来よりもランニングコストは少なくなっています。